会田誠さんについて [芸術]
日本を代表する現代芸術家として村上隆氏と会田誠氏があげられます。
村上隆氏はルイヴィトンと組んだり、ゆずのジャケット書いたり、アメリカで作品を高く売る為には金持ちが自分をインテリに見せる道具として買ってもらうように努力しなければいけないと説いていますが、作品も含めて、なんだか全て中途半端な気がして自分は好きになれません。
実際会うといつ風呂入った?というような臭いがしたり、髪が油でペタペタだったり、恥ずかしさをカバーしようと饒舌になったりする、気さくな芸術家会田誠誠氏が自分は好きです。
こないだTVに出ていましたが、やっぱり髪がボサボサで、コメントも抜けてて面白かったです。
無人島プロダクションその2「デジタル遊園地」 [芸術]
長崎県美術館で「デジタル遊園地」が開催されるそうです。
その中で無人島プロダクションがプロモーションしていく芸術家、八谷和彦さんの作品も展示されます。
八谷和彦さんって方は風の谷のナウシカで飛んでたグライダーみたいなのを実際に作って飛ぶ人です。
すごい。確かにすごいんだけど、会う前はマンガのものを現実にする芸術家・・・なら、次はタケコプターなんかな?とそういう作品ばかりなんだろうなと思ってました。
・・・誤解でした。
確かにナウシカの飛行機を実際に作って飛ばしたのが代表作ではありますが、それは全くの一面です。
美術館のカフェのテーブルに店員さんが集まって、うきゃうきゃやってたので
「何かな~」
と思って見てみると八谷和彦さんの作品でした。
テーブルが淡い液晶画面になってて透明のコースターを乗せるとはしゃぐ子供の姿が写ります。
コースターでおっかけていかないと子供(コロボックル)は去って行きます。
八谷和彦さんは店で流れる音楽ともコロボックルの動きがリンクしていると言ってました。
実際に展示室で展示される作品は音が鳴るとその方向、音量に合わせて色を変えて光るゲートです。
これらの作品を見ていると、
テーブルはカフェで使えそうだし、ゲートもコンサートで応用出来そうだし、
「盗作されないかな?」
と思うんですが、当の本人はあまり興味がないようです。
彼の作品は、現代美術の本に載せるには現実的だし、グッズ系の雑誌に載せるには観念的だし、
だからといっておしゃれなイケテル雑誌に載せるほど軽薄じゃないし、分かりやすくて思う以上に特殊です。
今後、音楽と芸術が飛び越えている無人島プロダクションでどういう展開をしていくか楽しみです。
写真で見ると、テーブルの中央に水が入っているようです。
武藤景介さんのシタール [芸術]
シタールには楽譜が存在しないそうです。
その日演奏する演目も決まってないとのこと。
じゃあ、どうやって決めるのかというと、その日の日付だったり、天候だったり、時間だったり、お客さんで決める・・・ではなくて、必然的に決まっているとのこと。
ん~かっこいい。
大きなホールのステージに客を上げて、そこに小さなステージを設けてレクチャーしながら演奏するというかなり特殊な状況でしたが、文字通り幻想的でよかったですね。ずっと聴いていたい。
武藤さんはなかなかのグッドルッキンで、若い女性はそれもあって来ていているのでは?とも思ってしまいました。
無人島プロダクション [芸術]
ロッキング・オン・ジャパンの表紙に浜崎あゆみが載り、クイックジャパンが人気お笑い芸人を特集する時代になりました。
メジャーで活躍するとみうらじゅん氏あたりから”つっこみどころ”を探されるので「ミュージシャンじゃなくてアーティストなんですよ。私」と表現することでつっこませないようになってきた現在(ゴスペラーズを笑ってたけど元ブランキージェットシティや元フリッパーズも似たようなもんなのに、彼はつっこまない)。
そうなってくると、本来はメジャーなくせにサブカルの方に来ているもんだから、本当に面白くて、ピュアな表現者が紹介されづらくなり、結局は埋もれているんじゃないか?という気がしてます。
音楽と芸術、どっちも楽しいことをやっている方達を紹介するプロダクションがあります。
六本木ヒルズの俯瞰図を描いている山口晃さんと要注意芸術家会田誠さんを擁しているミヅマギャラリーから独立した藤城さんと、あちこちで活躍している音楽評論家である妹沢奈美さんが主催している無人島プロダクション。
面白いものになりそうで期待しています。
会田誠その1 [芸術]
会田誠氏は美術手帖で人造食用少女"美味ちゃん"の「とれたて いくら丼」を見て以来最も好きな現代芸術家となりました。すぐさまギャラリーに「美術手帖に載ってるあれください!」って連絡をしましたが、とにかくギャラリーから絵を買うなんて初めてなもんでどきどきものでした。
ギャラリーのスタッフが出来れば直接渡したいということもあり(自分も会ってみたいっていうのもあり)福岡のアフタヌーンティで現物を確認しました。あんまりにも作品が主張することが過激なので店員が全然注文に取りに来なかったのを思い出します。
「九州で購入する人は初めてですよ」
とのこと。う~ん意外だ。
ここで満足出来る自分ではありません。
コピーじゃなくて(美味ちゃんは枚数限定の複製商品)原画がどうしても欲しくなり、もっとも手頃だった「桃屋」を購入しました。
手頃といったものの自分みたいな貧乏人からすれば大変高価な代物です。しかしファイナルファンタジーの天野氏やラッセンの100枚くらい刷っているコピーに比べればとても安くて一点物なだけあって間違いなく価値があります。
「桃屋」のテーマは「日本のキャンベルスープ(byアンディ・ウォーホル)」。
わざと、予備校に通う美大を目指す生徒風に描いたとのことです。
そういえば、額を買いに行った際お店の人が「展覧会で飾る時、その木枠は輸送用に使えるから捨てない方がいいですよ」と、いかにも自分が描いたようなことを言われました。
あのね、東京芸大出た芸術家が描いた絵やっちゅーねん。