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ストーンローゼズのブートレッグ [UKロック]

ストーンローゼズをリアルタイムで聴いてきた人は間違いなく、この音はギタリストであるジョン・スクワイアが要であると思っていたはず。

ジョンが抜けて、レディングでステージに立つわけだが、評価は散々。結果的にやっぱりローゼズはジョンであると決定付けてしまった(当時は)。
オリジナルメンバー4人から2人となってもローゼズとして活動を続けようとしたイアンはプロとして許されるのか?と思われるほど音痴であった。例えればビートルズのリンゴ・スターみたいな「彼がいるから、バンドの仲がうまくいっててこのビートがあるんだよ」とも誰も言っていないのに、聴き手が勝手にかばっている様な存在であった。
レディングの後、ローゼズは解散。
間もなく、元ギタリスト、ジョン・スクワイアはシーホーゼズを結成し、ローゼズが所属していたゲフィンレコードからアルバムをリリースする。イアンが語るにはローゼズの2ndアルバム制作中、ジョンがレッド・ツェッペリンに傾倒しており、彼主体でアルバムが作られたそうである。このアルバムはその流れを組む内容であったと言えば聞こえはいいが、ギター中心に置き過ぎた作品にも感じられた。
その間、元ボーカリスト、イアン・ブラウンはレーベルとの契約を解除になる(はっきりいって、クビになった)。彼は音楽活動を止めて植木職人になろうかと本気で考えていたそうだ。
イアンはポリドールからソロアルバムをリリースする。
楽譜が読めないと言われたイアンだったが、アルバムに流れる独特な雰囲気は暗く、その中でもcan't see meはローゼズのドラマーであるレニが叩いたもので(後々違うことが分かる)、全体感はローゼズそのものであった。

現在、立場は逆になり、イアン・ブラウンは音痴なままだけど、アリーナクラスの集客を誇り、第一線で活躍するミュージシャンとなっている。反面、ジョンはバンド解散後、ソロアルバムもあまりうまくいっていない(歌はイアンよりうまいけど)。
近年になるとジョン側から「一緒に音楽をやりたい」と言っているようである。もしかすると3rdカミングがあるかもしれない。

で、自分が買ったブートレッグは一般発売していない2ndリリース後のライヴ映像とラストライブとなったレディングの映像がコンパイルされた2枚組DVD。
ひどいと言われたレディングだけど、今見ると何も悪くない。確かにジョンがいる時と比べるとよくはないけれど、その当時、ローゼズに求めるものが高すぎたのか、今、レディングのローゼズに比べて大した音楽がないのかどっちがだ。

後々can't see meはイアンがプログラミングしたものであり、 経済的に困っているレニを助けたかったそうである。


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コメント 2

ジョンは

別にソロがうまくいってないって訳ではないと思うけど。
だいたいソロってそんなもんだしね。
それ以前に、ジョンのソロが僕は大好きだ。ローゼズに比べれば
音のスケール感や、華やかさにはかけるけど、
素のままのジョンが良く出ていると思う。色々言われているけど
僕には、彼のやっていることが全て手に取るようにわかる。
アートワーク、音のかけら、歌声、歌詞・・・。
バンド形態になる前のルーツミュージックのような感じがする。
最近は絵描きが専業になってるみたいだけど、それもよくわかる。
レザレクション後半のギターを聴いて、まるで
キャンバス地にチューブから絵の具を出して、はけで引き伸ばした
ようなギターの音だなと思った。
本来、当たり前のことだと思うんだけど絵画も音楽も
同次元で考えてるんだよね。


by ジョンは (2009-01-15 00:49) 

sugarbabe

拙い文章を読んで頂いてありがとうございます。
今は絵描きが専業ですか。正直ちょっと悲しいですね。
自分にとっては音楽活動ありきのアートワーク活動だったと思っています。

ローゼズが解散した直後の期待度はジョンとイアンとでは天と地ほどの違いがありました。当時を知ってますが、みんなジョンのことしか語ってなかったです。

今振り返ってもそれからの活躍はイアンの方に分があったと思ってます。自分はお互いのソロアルバムをほぼ全部購入してますが、売り上げだけじゃなくクオリテイもイアンの方が高いです。

自分もジョンのアートワークが好きで、ジャケットの大きい1stのアナログレコードを購入しましたし、ロンドンへジャクソンポロックの作品を観に行きました。
言い方が悪いかもしれませんが、ポロックの作品を真似してるといえば真似してます。音楽活動があって初めて映えるなと感じた次第です。
by sugarbabe (2009-01-17 03:02) 

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