...NAKEDじゃない方が好き [UKロック]
ビートルズには1枚だけプロデューサーが違うオリジナルアルバムが存在します。
レット・イット・ビーです。
プロデューサーを行ったフィルスペクターという方、セッションだけやって放っておいたテープを再編して好き放題いじって完成させているおかげでこのアルバムにはかなりのエコーとコーラス処理が施されています。
その出来に腹を立て噛みついたのがポール・マッカートニーです。このロネッツのビー・マイ・ベイビー(ベストが廃盤になってました)を作った御大に対して口を聞かない、受賞会場で一緒になればスピーチで文句つけるなどしててよっぽどこのアルバムを嫌っていたわけですが、やっと念願かなって、手の加えていないレット・イット・ビーLet It Be…Naked (CCCD)が発売されました。改めて並べて聴き返してみると、これ、綺麗なデモテープでした。まぁたしかにNAKEDなわけです。
鳴り物入りで登場したおかげで、結果的にフィルスペクターの天才ぶりがかなり明確になったわけです。
例えてみるなら、繁華街で見る水商売の女性は綺麗だけど、いったん照明が変わって、化粧を落とすと、「全く・・・これ困ったな」っていうことです。変かな?例えが。
2006-01-20 02:35
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コメント(2)
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☆ もちろん違う考えを持っているのですが,それでも全くアルバムの本質を突いた良い評価だと思います。ポール・マッカトーニーがいかにあの女を嫌っているか,という事なしにこのアルバムは語れないところもあるのですが,最初からそんな「偏光レンズ」でしか評価されないこのアルバムもまた不憫な気がしますね。
by deacon_blue (2006-11-26 00:13)
ポール・マッカートニーも(ウイングスだって)朝飯より好きなんですが、どうひいき目に観ても、レット・イット・ビーのアルバムを聴こうと思ったらフィル・スペクターの方を聴いてしまいますね。
憂いのある感じがすごく好きです。
by sugarbabe (2006-11-26 19:01)